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2011年06月 アーカイブ

中古車情報サイトのようなサービス

日本の自動車産業の行った挑戦の一つに、中古車情報サイトのような顧客重視のマーケティングとサービスの徹底ということがあります。


日本の自動車販売は、軽自動車を扱っているいわゆる町のモーター屋といわれる業販店を除くとだいたい系列販売で、形の上ではアメリカから導入したフランチャイズ契約によって系列化されたディーラーを通して行われています。


系列販売自体にはいろいろ問題もありました。


しかし、アメリカの自動車販売がとくに系列販売色が薄れてしまってから、とくにディーラーが新車の小売販売にのみ力を入れて整備などのサービスを軽視する傾向が強まりました。


これに対して、日本の自動車販売では、顧客との密着度を高め、徹底した顧客サービスを重視するようになりました。


一県一系列一ディーラーの原則で組織されたディーラーの経営規模は、平均してアメリカよりずっと大きくなり、かつ訪問販売中心だったため大勢のセールスマンを雇うという特徴が生まれました。


こうして顧客との密着度と整備を含めたオールラウンドなサービスの提供で、景気に左右されやすい新車販売の利益をカバーするやり方が一般化していきます。


そして顧客のニーズの迅速なフィードバックと相まって、顧客のかゆい所まで手がとどくと俗に言われるようなサービス活動が定着しました。


・・・このような顧客サービスの徹底は、多くの自動車メーカー間の競争が激しく活発であったために、有効な競争の手段ともなったのです。


素材供給産業の力

日本の自動車産業の国際競争力を急速に高めた要因として見逃せないのは、部品産業だけでなく・・・


鉄鋼、ゴム、プラスチックなど、素材供給産業が国際競争力をつけていたことです。


低コストで高品質、かつ自動車メーカーや部品メーカーの要求する高度かつ多品種の仕様にかなった素材を供給し、緊密な協力関係をうちたてたことも大きな意義をもっています。


これに比べてアメリカでは、鉄鋼産業に最も典型的なように、素材産業自体が技術力と競争力を低下させていったことも、アメリカ車ならびにアメリカ自動車産業の凋落を準備した大きな要素です。


・・・以上のような、戦後の日本自動車産業を育成してきた産業政策と旺盛な企業者活動、競争体質の温存、部品メーカーの育成とこれとの緊密な協力関係、労使関係の安定と現場生産技術の重視・・・


それに、ジャストインタイム生産システムのような全員参加的な日本的生産システムの浸透・・・


こうした構造的要因の相乗作用によって、日本車の低コストと高品質。


そして低燃費の小型車に象徴される日本の自動車産業の国際競争力は飛躍的に高まったのです。


わたしは常に中古車検索サイトをチェックしているほどの中古車好きですが、本当に日本の自動車産業が発展したことは喜ばしいことです。


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